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2008年 08月 28日

フェルメール

フェルメールといえば自然光の表現や奥行のある空間を描く天才です。
ある本を読んで知った事なのですが、そこに行き着くまでにいろいろと
試行錯誤していることが、年代順に作品を見ていく事で解るそうです。
例えば正確な空間構成にこだわり透視法というものを使っていたのですが、
透視法にそって描いた絵は、透視法的には正確なのですが部屋の奥の方
が歪んで見えてしまうのです。
その失敗を活かし次の作品では、奥の床を見えないように切り取った構図
の作品を描きました。
が、床を切り取ってしまったことでフェルメールらしくない横長の構図に・・・。

そして次の作品、床が広く見える奥行きのある作品。
歪んで見えてしまう所はどうしたのでしょうか・・・



テーブルが置いてある・・・。



物を置く事で床を隠したのですね。
なるほど。
しかも全然わざとらしくないし、無造作に置かれたテーブルが
逆に部屋の見えない所までイメージできるほどリアルな印象に。
すごいぞフェルメール。
長々とフェルメールについて書いてしまいましたが、
天才と言われているフェルメール。
しかし、あのスタイルになるまでに沢山の努力があったんだなぁ
と思うと頑張ろうって思う今日この頃なのでした。

フェルメール_c0166961_2337188.jpg

by news-s | 2008-08-28 23:37 | 芸術


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